
はじめに
「不言実行」―善いと信ずることを黙々と実行すること。自分の考えや手柄をわざわざ周囲に言いふらす必要はない、とお考えになる方は多いかもしれません。ごく自然に響くこの言葉も、国境を越えた相互理解には障害となることが多くあります。例えば、ドイツでは「善いを行い皆に知らせよ」というほど、その価値観は異なります。「不言実行」は「不言不実行」、つまり言うべき中身がない証拠と取られかねません。
言葉から言葉の自動翻訳では、このような価値観の違いを補いきれません。異なる文化間のコミュニケーションで頻繁に生じがちな誤解。これを乗り越え「わかりあう」為には、「相手は自分と異なる人間」との認識を前提に、言葉をつくして説明することがとても重要になります。
